オトナになったオリーブ少女に刺さる雑誌「CANVAS」
こんにちは、CHIBICOデザイナー、ふしみまいです。以前にも書いたことがあるのですが、私は長らくファッション雑誌難民なのです。
価値観が多様化したからとか、あふれる情報の多さに紙媒体ではついていけないとか、そういった理由ももちろんあります。
ポーチやらミニバッグやら、帰宅次第ゴミ箱行き決定のオマケつき20代雑誌はいらないし、30代向けと言われている雑誌たちもみんな違う。赤文字系も青文字系も、どうもしっくりこない。仕事柄見ますけど、次も買いたい!っていうような雑誌もない。
アラフォーなんだから40代向けの雑誌見りゃいいのかとめくってみると、バブルの残り香がプンプンしてたりねw
そんな中、仕事で目にした雑誌がちょっとよかったのです。
創刊2号。年に2回だけの発行のCANVASという雑誌です。今、六本木のTSUTAYAで平積みされてます。スタバと合体してる、オサレTSUTAYAに。
雑誌の説明を見ますと、
Lifestyle Magazine for Women 好きな物。都会と自然、ファッショナブルとナチュラル、日本と海外、自分と仲間。 Draw your Life! 楽しい人生は自分で描こう
だそうでず。ふーん。。。
つまり、人をカテゴライズしないで、あれもこれも楽しんでいいよね、ってことらしいです。
実際に読んでみたら、あのOliveのアラフォー版って感じでした。
子供〜青春時代にバブル期を迎え(かといってバブルの恩恵を直接は受けておらず)、浮かれるオトナ達を子供なりの冷静な目で「バッカじゃね〜」と思いながら見つめていた、ひねくれたオサレ少女達愛読の雑誌がオリーブだったと私は記憶しているのですが、違いましたっけ?
ひと目でそれとわかるハイブランドのモノグラムやロゴの入ったバッグは非常にかっこ悪いとバカにしていた、バブルに浮かれるオトナたちを見て自分は絶対あんな風にならないと心に誓っていた、あの頃が蘇りますw。
その気持ちがあるから、今の30代&40代雑誌には軽い拒絶反応が出てしまうのです。無理にセレブを目指し奮闘する哀しい感じ。。。、夫や子供までも自分のステイタスを上げるためのアクセサリーにして飾り立てる虚しさ(と私の目には映る)。
かといって、最近流行のナチュラルナチュラルしたのはもっとイヤw。
崩れた体型をリネンの割烹着みたいな服で覆い隠し、オーガニックにほっこり暮らすアレです。女性として自分を磨くのを諦めたことを全て「ナチュラル」とか「自然体」でまとめるなっちゅーの。
結局、装苑とかWWDを読んでしまう。けれどそれらの尖った系ファッション誌も、ところどころ「田舎から東京に出てきてなんとか最先端にオサレに成功したいんです」感がにじんでいて、時々痛々しくなる。
書いているうちに、私の視線がひねくれている、とひと言で片づけられそうな気がしてきました...。
で、本題のCANVASなのですが。質が良くてシンプルなアイテムをさらっと紹介しています。ぱっと見で誰でもブランドと値段がわかるようなものではなく、一見普通そうだけれど実は上質でお高いものばかり(特集のコンバースとかは別)。下世話でない、本当のお金持ちが持ってそうなものたちは、ひねくれた虚栄心を満たしてくれそう♪
並べられているアイテムを普通に揃えたり、紹介されているようなライフスタイルを実現するには、正直かなりの稼ぎが必要です。多少無理したオサレ生活感の演出も必要で疲れそう。そういったところもオリーブっぽい。
ただ、写真がとてもきれいなことや、記事のセレクトが絶妙で、売れるのわかるわ〜と納得。現在の自分が、かなり喜んで見た雑誌は久しぶりでした。
【SWING ! ピアスバー参加中!】
[横浜そごう]
4月1日(火)~4月14日(月)ふしみまい在店日:4/6(日)
[船橋西武]
4月3日(木)~4月16日(水)ふしみまい在店日:4/9(水)、13(日)