40歳過ぎてワーキングママ始めました

働いたり、お母ちゃんやったりしながら快適に暮らしております

産まれました。

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昨日、産まれました。産みました。高齢出産しました。
Facebookやら直接LINEやら、あちこちからお祝いの言葉をいただき、ありがとうございます。

CHIBICO.JPふしみまいです。
産まれた赤ん坊を見て、すっごい小さいなぁと思うと同時に、自分はよくこんなデカいもん出したなぁと思います。

ほとんどの人が興味ないのは承知してますが、自分用備忘録に産まれるまでの記録と記憶を。
(多少グロい表現あるので、男性とか子供に興味無い人はスルーお願いします)



1/12、入院(41週3日目)

妊娠42週以上になると胎盤の機能が落ちるなど良いことがないとのことで、41週中の出産を目指しての強制入院。
この日は検査と翌日からのスケジュール確認。

陣痛促進剤を使えばすぐに出てくるかと思いきや、人によって2〜3日かかったりもするらしい。

「金曜日までの出産を目指しましょうね〜」と医師に言われ、長期戦を覚悟。

一応、バースプランも提出したけれど「とにかく無事に出すこと」くらいしか書かなかった。
(若くて夢見る妊婦なら、分娩中に好きな音楽かけたいとかアロマ焚きたいとか、キラキラした希望を書くらしい。)

1/13 出産当日

0600 起床、胎児の心拍モニター
ほとんど寝られなかった。4人部屋中、自分含めた全員が何かしらの機械やモニターをつけてて、しょっちゅう助産師さんがチェックしに来るので、その度に起きちゃう。
そもそもお腹の子の胎動と頻尿であんまり寝られない。

0700 診察、バルーン挿入
子宮口の開き具合を確認して、陣痛を促すためのバルーン挿入。(おマタに水風船入れられたってことっす)
子宮口は昨夜と同じ、3〜4cm。(←10cmまで開くと産めるのです。)

0800 LDRに移動
LDRは陣痛と分娩用の部屋。ここで着替え。
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この台が、いざってなるとロボみたいに変形する!部屋ごと変形するところ、もっとちゃんと見たかったけど、そんな余裕はもちろん無かった。


0850 胎児の心拍モニター装着
お腹にペタっと貼り付けて、胎児の心拍と子宮の収縮具合見るモニター。検診の時からたびたび着けてるのでおなじみ。

0920 朝食
診察やら移動やらモニターやらで、すっかり遅くなった朝ごはん。

この後のスケジュールを確認。朝食後、促進剤を点滴から入れるのを始めると。いきなりたくさん入れられないので、様子を見ながらちょっとずつ増やしていくそう。
今日の予定分を全部入れても出てくる気配が無いようなら、一旦中止して部屋に戻り、翌日仕切り直しになる。

これまでのゆっくりしたペースを考えると、お腹の子がそんなに急にヤル気を出すとも思えず、
「いつ頃出てきますかねえ?」
とつい助産師さんに訊いてしまう。

「最終的に産まれなかった方はいませんので大丈夫ですよ〜」との答え。そりゃそうね。

0955 陣痛促進剤投与開始 12ml/h
1025 促進剤追加、24ml/h
開始後も特に変化なく、ケータイでSMAP解散ニュース見て驚いたりする。
その後、昨夜寝てない分を取り返そうと午前中は昼寝。

1115 促進剤追加、36ml/h
1145 促進剤追加、48ml/h
30分おきにちょっとずつ薬を増やされるも、特に変化なくウトウト。

1150 突然痛くなる
お昼ご飯が運ばれてきたものの、痛くて食べられず。痛みの合間にミカンだけ。

でもこの痛み、陣痛じゃないらしい。

「バルーンを出そうとする痛みですね〜。これがキッカケで本当の陣痛につながるといいんですけど」by助産師さん。

でも痛いよ?
コレすんごく痛いんですけど?

1220 促進剤追加、60ml/h
全然痛みが引かず、確認してもらうとバルーンは出ていた。
「ここで痛みが引いてしまうかもしれないです。様子見ますね〜。お昼ご飯食べますか?」
いらない。ムリ。

この辺りから坊の誕生まで、時計見る余裕はなくなりました。

バルーンが出ても痛みは治まらず、むしろどんどん痛くなり、ようやく本陣痛と認定。

子宮口は相変わらず4cmということ。
1cm開くのに1時間と言われてるから、早くても今日の夕方?
この痛いの、下手したら夜とか明日まで続くん?

この辺りで、ようやくヤバい!無理かも…と思い始める。遅いけど。

友達が教えてくれた、イルカと青い海、海中に降り注ぐ光の件↓↓↓

「出産前に自分とお腹の赤ちゃんが青い光に包まれている事を想像して下さい。そして心の中でイルカのエネルギーを呼んでみて下さい。イルカの癒しのエネルギーが貴方の陣痛と出産を和らげてくれるでしょう。とても簡単でシンプルな方法ですがとても効果的」

これを思い浮かべられたの最初だけ!
途中から痛みで半狂乱になって、何故か卵生の生き物に嫉妬してた。
カエルずるいよ!とか、鳥のが絶対ラクじゃん!とか憤ってた。←自分でもよくわからない。

自分に付いてるモニターの画面を見てると、次の痛みが来る頃合いもわかっちゃってつらいつらい。
10分間隔になったら病院に連絡してください、とか言われてたけど、最初から3〜5分間隔なんだもん!促進剤効きすぎ!休み時間が無い!

その後もどんどん痛がり続け、子宮口4cmにしては痛がり過ぎるのを見た助産師さんがお腹を触って、子宮筋腫に胎児が引っかかってる?可能性を疑ったっぽい。他の助産師さんが呼ばれ、さらに医師を呼ぶことにしたけど担当者がいないっぽい。「今研修医しかいないんですよー」と何処かから聞こえた。

気づくと女医さんがやってきて、お腹のエコーを診てた。
「見たとこ大丈夫みたい。筋腫かと思ったけどこれ赤ちゃんのお尻。へその緒は一重だけ巻いてる。じゃ私外来行くからー!」
どうやら、外来抜けて来てくれたらしく。相変わらず大学病院の先生方は忙しいなぁ〜と頭の一部だけが妙に冷静に反応してた。

「ご主人来られますか?」と訊かれ、ようやく今日出て来そうなんだと自覚。
痛みの合間に夫呼ぶ。LINEの記録見ると1350&1400に送信してる。この間に2、3回痛かった記憶があるから、3分間隔くらいだったのかな。

既にもう、全く大丈夫じゃない痛みに変化してて、助産師さんの言う「鼻で吸って口から出すー。チカラ抜いてー」がだんだんできなくなり、痛みの合間の休み時間も喋れなくなる。

4cmなのにいくらなんでもー、と思った助産師さんが内診。やっぱり4cmだったけれど痛がりがエスカレートするので部屋に人が増えた気がする。あまり記憶にない。

過去に最高に痛かった経験、尿管結石とノロウイルスの下痢とギックリ腰を足して100倍にしたものよりさらに痛いのが、繰り返し繰り返しやってくるんだもの。

この時点では、この痛みが早くても日が暮れる頃まで続くと思ってた。逃げたいのに逃げ場がなくて、痛みの合間は目が回ってきたし、気を失うんじゃないかと怖くなってた。実際は、痛みが遠のいた意識を引き戻してくれるから失神しないんだけど!

気づいたらベテラン助産師さんと思われる人がいて、
「15分も経ってないのに4cmから7cmまで開いたよ!急いでー!先生呼んでー!
」みたいに号令をかけていて、みるみる人が増えていく。

この辺りでもう、自分は獣に戻っておりました。ギャー!と雄叫びあげてるだけ。

「よかったねー。お産進んでるよ。」と背中を叩かれる。何がよかったのか全然わかんないんですけど!

と思った次の助産師さんの言葉
「もう産まれるよー、会えるよー!」

えええええー!
夜までかかると思ってたのに?もう出るの?出てくるの?痛いの終わるの?

ちょっと嬉しくなったけど痛みのマックスはこれから???
パニックなってる間に胎児に酸素を送るため、とマスクをつけられる。どうも、赤ん坊が苦しくなってるらしい。

痛いから体勢変えたくないのに無理やり仰向けにされ、部屋全体が見えるようになったら自分の周りに機械がバタバタとセットされてる。
天井からライトがウィーンと下がってきて、台が分娩仕様に変わり医師が到着してた。

あんまり痛いと、恥ずかしいとかどうでもよくなるんだね。人がいっぱいいる中で下半身むき出しだけど、本当にどうでもよかった。

検診担当だった先生が1番最後にやってきた気がする。これまで痛い時にチカラ抜け、呼吸しろって言われてたのが一転、痛みに合わせて息止めてチカラ入れろと。

「痛みと同時に深呼吸2回、3回目で息を止めて全力!目を閉じない!」

「赤ちゃんの心拍が下がってるから、吸引カップ入れて僕が引っ張りますからね。下切りますよ、いいですね〜?」

「僕が上から押すからね」

是非もない。

「ほらもう出てくるよ、おマタんとこ見てな」(←検診の時から、だいぶ、サバサバした先生なんです)

1人の先生がひっぱり、もう1人の先生がお腹を押し、私が息止めてチカラ入れて、2回目か3回目?


1508 にゅるる、と出て来た。誕生した。

正直、出すことそれ自体はそれほど痛くなかった。鼻からスイカ、とかよく言うじゃない?そんなんでもなかった。

痛いのはそれまでの陣痛の方!
促進剤を使って、ヒトの何倍か早送りで進んだせいもあるんだろうけど。

陣痛の合間にバランスボール乗るとか、お風呂入るとか、そういう余裕は一切なかったもの。

でもこの陣痛に24時間以上かかる人もいるわけで…考えただけでなんて恐ろしい…。

そして産まれた途端、ウソのように痛みはひくのね。知らなかった。

出てきた赤ん坊は産まれた途端に新生児科の先生が診てくれました。すぐに泣き声が聞こえたのでほっとした〜。

時計を見たら15時ちょっと過ぎ、痛かったのは3時間、本陣痛だけでカウントすると2時間半。

半日以上の闘いを覚悟してたので、終わってみたら短い時間で済んでいて驚いた。いや、あれが長引いてたらと思うと…⁽⁽(ཀ д ཀ)⁾⁾้考えたくない。

クッソ痛かったけど、その後のギフトが大き過ぎて、終わったらどうでもよくなっちゃった。終わったから言えるんだけど。

新生児科の先生に赤ん坊は大丈夫と言われ、助産師さんが私の上に乗っけてくれた。
ニヤニヤしながら赤ん坊を見てたので、下の方で縫われたりなんだりされてても痛いの全部スルー。我ながらゲンキンな。

というわけで、40歳を過ぎて母になりました。

残りの人生、新しいこといっぱいで楽しみ〜!!!